従業員解雇に関しての人々の反応 - 雇用者と被雇用者の断絶

青汁に含まれるカリウムの注意点」という記事がありまして、こちらで内容が見れるわけですが、これを見た皆さんの反応がなかなか激しいなと感じました(こちら)。
元の記事の文章も論点を絞れてないのでアレな部分がありますが、皆さん、解雇という部分に強く反応しているように見受けられます。やはり解雇はそんなに怖いのだろうか。僕自身は数度の転職を経て独立しましたが、それぞれの会社には1年程度しか居なかったので、ことさら帰属意識も持たずにすごしておりましたし一度は実際意味不明な理由で解雇されました。でまあ、勤め人やってても自分にはむいてないなと感じ独立したわけです。

独立して数年が過ぎているのですが、僕はこの投稿をした会社経営(39歳)の方の気持ちも判る気がします。自分で仕事の切り盛りしていると政治のこととか経済のこととか、景気がいいとか悪いとか日本の未来とかそういうことが自然と気になってくるものです。現状への危機感とか、未来への展望に思いをはせたりします。僕も雇われのときは(当時は当時で色々考えることはあったけれども)、ボーっとしていたものだな、と今となっては思います。

多分これは考える視点が違っているんだろうと思いますし、雇用者と被雇用者の立場の違いというのはやはりなかなか埋めがたいものがあります。従員も経営参加を!とかたまにおっしゃる経営者の方がいらっしゃいますが、そんなのは無理です。立場が違うので考えることも判断内容も全然違ってきてしまいます。この投稿をした会社経営(39歳)の方もそのような方なのではないかと思いました。言うことはもっともなんだけど、それは多分相手には通じません。立場が違うから。

考えてみると経営者が従員のメンタリティを持ってたら多分生産性の高くない人に見合わない給料を払ってしまい会社の財務をおかしくしてしまうことになったりするでしょうし、逆に従員が経営者のメンタリティを持ってても、身を粉にして働きすぎて過労で倒れてしまう(しかも薄給)ということになってしまって、どちらも困ったことになるわけだなと思います。経営者は経営者らしく、従員は従員らしくするのが肝要だろうと。なのでこの解雇された人は従員らしい振る舞いをしていたということがいえると思いますし、それに対して経営者的な振る舞いを求めた会社経営(39歳)はこのバランスを崩そうとしたわけです。バランスの崩そうとした結果が、このはてなブックマークでの反応なのだろうなというように思いました。