技術志向とはいうが

ネット企業は技術志向の経営を--梅田望夫氏が語るウェブの進化 - CNET Japan
こちらのインタビューを読んだのでちょっと感想。
技術志向でものづくりが大事だよ、日本はやっぱりさあ、という話をしているのだろうと思いますが、日本のものづくりは品質の高さに優位性があって、独創性や創造性が高いというわけではないだろうと。つまりGoogleみたいな革新的な企が出てくる土壌がそんなにあるわけではないので、NTTとかの研究所の人間を楽天に転職させたところで革新的な技術が開発され、それが世間を席捲するということになるとはなかなか考えづらいなあ。
VCのお金がどこかに突っ込まれるんであれば、それはドリコムのように(技術的には)海の物とも山の物ともつかないようなところに突っ込まれるよりは、うち技術志向で頑張ってます、的な会社のほうが夢があっていい気もするけど、金が入ったらどこかで回収されなくてはいけないわけで、その回収されるべき金の原資は、やはりその企の収益であるべきだ。VC的には上場して高値で売り抜ければいいわけだろうが、高値で掴んだ投資家は報われない。いや別に高値で買いたければ買って損すればいいわけだが、上場後ちゃんと収益を上げられないんだったら、それはもうVCの食べカスでしかないしマザーズとかヘラクレスとか食べカスだらけじゃないですか、ということになるとそれってどうなんだろうか。
そんな会社が蔓延するのであれば、1.0とか0.5とか0の企でちゃんと収益が出る会社のほうがよっぽどいいわけです。
会社って客が満足して金払ってナンボでしょ?2.0だから金を払うなんてありえないし、技術志向だから金を払おうなんてもありえない。