Web2.0だからこそコマンドラインというアプローチ

最近アメリカのyahooがOpen Shortcutsというサービスのベータ版をリリースした。
http://shortcuts.search.yahoo.com/
これは何か検索したいときにあらかじめショートカットを作成しておくとそのショートカットを利用して検索が楽になるというサービス。と書いてて自分で読んでも良く意味がわからないのだが、id:upwideさんの記事にわかりやすく使い方が書いてあった。

http://d.hatena.ne.jp/upwide/20051222/1135251177

こんな感じで非常に便利。コマンドラインが好きな人には、とても訴求力があるなと思う。てか俺は使う。

GUIが普及してから段々コマンドラインは使われないよなという論調が一般的な気がするが、例えばちょっと前には百式コマンドラインしか使えないサイトが紹介されていた。

http://www.100shiki.com/archives/2005/11/_20goto10com.html

あとちょっと毛色が違うが、javascriptのライブラリを色々勉強中でそのなかでmochikitというのがあるのだが、それのデモでjavascriptインタプリタというのがあった。

http://mochikit.com/examples/interpreter/index.html

irbみたいな感じで使える。

コマンドはわかりにくいというのは、一般的な見解として厳然としてあって、普及期においてはGUIでわかりやすくというのは正解だったと思う。しかし、GUIというのは、定型的な操作が多い場合には、とても面倒臭いなものになってしまう。

僕が今関わっているシステムでも「ひとつひとつクリックしていくのは面倒」「キーボードから全部使えるようにしてほしい。マウスは触りたくない」というようなユーザからの要望がとても多い。システムに馴れてきたユーザはとてつもなく面倒臭がり屋さんになってしまうのだ。*1

コンピュータが様々な人に行き渡り、インターネットも普及してきた今、インターネットユーザは段々と面倒臭がり屋さんになってきているはずで、つまり、操作性の高さを求めるようになってきているのではないかと思う。「操作性の高さ」を「一度のアクションで自分のやりやいことが実現する」という言葉に置き換えられるのであれば、これはコマンドラインを採用することによって実現できることなのではないだろうか。

というわけでWeb2.0期においてはコマンドライン復権という現象が起こってくるのではないかということを少々の根拠とほとんどの妄想をもって予想しておきます。

*1:キーショートカットを実装すればだいぶ解決はするとは思うのですが。してないのかよ!というつっこみを自分にしておきます